公平無私

昨今、各界のニュースをよく目にします。改革しようと自我を貫こうとする側と、一向に良くならないとされる組織側の対立。これを今の各局メディアは情報番組(ワイドショーなど)の中で、どちらか一方を偏った意見で擁護し合うという始末。世論調査を行ない、その結果に基づき、それを「正しい世論」と位置づけ一層に世間を煽る。こういった放送を見るとメディアを恐怖とさえ感じる。そもそも、各界の問題は冷静に見れば似たり寄ったり、どっちもどっち。メディアがこの一件に関して斬るのであれば両成敗にしなければならないと思う。

時々、葬儀や納骨について放送する情報番組もあるが、寺院を恰もサービス業と捉えられかねない内容で、誤った情報も多々見受けられる。誠に残念である。内容によっては、ご信心のもと寺院の護寺にご尽力してきていただいた檀家各家のご先祖様に申し訳ないという気持ちにまでなることもある。

この時代だからこそ、人の行いは“利他”の実践、心では“我は我が素を行う”の精神でいられることを願い、メディアには視聴率や世論に流された“偏向報道”ではなく、“公平無私”な番組が今後たくさん見られることをただただ願う今日この頃である。

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