熊本地震災害支援並びにボランティア活動報告

平成28年5月25日26日の2日間というわずかな日程でしたが、熊本地震での被災地に有志5名で行ってまいりました。

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【1日目】まず私たちが向かったのは、被害が大きかった益城町より11キロ北にある、「阿蘇郡西原村」に行ってまいりました。西原村は、報道によると500戸近くの住宅が地震の被害にあったと言われており、6週間が経過しても4か所の避難所があります。私たちはそのうちの一つの避難所で、その当時120名ほどの方々が避難生活を続ける「西原村西原中学校」を訪れました。

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こちらでは、「足湯隊」として神戸よりボランティア活動をされている増島智子さん、岡本千明さんの指導のもと、避難所で困難な生活を強いられている方々に足湯をさせていただき、被災者のみなさんのお話を伺う「傾聴ボランティア」をさせていただきました。

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訪れてみて、発災より時間が経過していたためか、混沌として重々しく、暗いだろうという想像とは違い、時折笑顔も垣間見られる落ち着いた感じにみられました。

しかし、独特な空気感、不安定さ、緊張感が感じ取れました。避難所で支援活動をしておりますと、その間にもたくさんの方が出入りをしていて、避難者の方々も自分の家と違い、常に緊張感をもっての生活を余儀なくされています。また足湯を通してお話が多かった事は、倒壊した家の建て直しには、全壊や半壊によって国の補助も違い、避難所の生活にも先が見えない状況が続いていることでした。

様々な不安と緊張で、体が硬く重くなっていたようで、「足湯」をさせていただくと「気持ち良い」と言って頂けて、少しは心と体の凝りをほぐす助けとなったのではないかと思います。

人数や時間の都合上、お一人につき15分程度と限られた時間での対応となり、その時間の中では悩みや愚痴を受け止めるところまで話を進めることが出来きませんでした。こちらも初対面では何を話して良いのか、何を聞き出せば良いのか、戸惑う面もあり、何度も通い信頼関係を築く事が大切になってくると思いました。

 

【二日目】寺院の支援活動ということで、熊本市内にある高野山真言宗寺院の正福寺様に伺いました。

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歴史がある寺院で建物は古く、地震の影響でお位牌や仏具などが散乱していました。このような場所では、一般ボランティアの方では作業しにくい面もあったかと思いますが、私たち僧侶が行うことで円滑で適正な作業ができたと思います。震災に直面し、精神的に辛い被災御寺院様にとって、我々のような支援者が介入することにより、奮起され、最後には感謝のお言葉を頂戴できたことは、被災御寺院様の助けになったことを実感させてくれました。

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【全体を通して】二日間という非常に短い日程だったので、正直もっと活動したいという気持ちでした。今後も機会があれば、ぜひお手伝いさせていただきたいと思いました。

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