御守り

師走を迎え、寒さもより一層厳しくなる中、また今年残り少ない日を皆様はいかがお過ごしでしょうか。 当寺院では来年の節分に向けての準備、大掃除など年内で1番忙しく充実した時期を過ごさせて頂いております。

先日、とある信者さんが御守りを分けてほしいと当院に来院された方がいらっしゃったのですが、つづけて「この御守りを持っていれば、仏様が必ず守ってくれる。」と言って喜んで御守りを持ち帰っていかれました。

御守りを持つということは、仏様の分身を持つということ。つまり、その仏様をあなたが1年間預かり守るということ。御守りを大切にすることで、自分自身を大切にすることにつながる。

また、御守りを持っているからといって無茶なことをしても大丈夫、必ず御守りが守ってくれると考えてはいけないんです。もしも自分が無茶なことをしてしまえば、仏様をも危険な目に遭わせることになるため、常日頃から考え・注意深い行動を心掛けることが自分自身を大切にする。

御守りは、私たちが生活をする上で自分自身に自信をもたせるもの、人は自信を持つと安心して生活ができる。御守りを持っていても、御守りだけに依存するのではなく、自分が一生懸命頑張らなければ仏様の功徳を得ることができない。それが本来御守りの持つ意味なのです。

合掌

文章 F院 H師

 

Comments are closed.