災害時における僧侶と寺院

5年前に起きた東日本大震災。
地震に加え、大規模な津波で東北地方は甚大な被害を受けました。
更に、地震と津波による原発事故も発生し、近隣の町は立ち入り禁止となり震災の復興すらままならない状況となりました。

そしてその5年後、日本はまた大きな災害にみまわれてしまいます。

先月4月に起きた熊本大地震。
震度7を記録する揺れが2回も発生するという前代未聞の事態となり、なおかつ現在までで大小合わせて1000回以上の揺れが未だに続いている状況となっています。
倒壊した家屋の方は勿論、倒壊を免れた方もいつまた大きな地震がきて家屋が倒壊するかもしれないという不安から避難所や家の外や車の中での生活を余儀なくされている状況です。

時間が経つにつれ不安や様々なストレスがつのる中、我々僧侶として何が出来るのか、現地での復興支援のボランティアや被災者の心のケア、また、遠く離れた場所であっても自分に何が出来るのか、そしてお大師様ならどういう事をされただろうか。もっと考えていかなくてはいけない時期にきているのかもしれません。
そしてそれと同時に、今度は自分の住んでいる場所が被災地となった場合。
寺院が避難場所になることもおおいに予想されます。その時にどう対応すればいいのか、その計画を今から立てておくことも今後の我々の課題といえるのかもしれません。

文章 R寺 N師

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