転生したらニンゲンだった件
前世を覚えていますか
私はバッタのようなものだった気がします。
どうしてそう答えるかというと、理由もなく小さい頃からカエルが大嫌いだから。おそらく最期はカエルに掴まったんじゃないかと思ってます。皆さんにもそういうものありませんか。
また、師僧は、前世は極悪人だったそうです。今世は全力で人のために働く役目を与えられて、前世の罪を償う人生だからだという話をしてくれました。
輪廻の輪を巡って次の生へと転生していきます。今度は鳥かもしれません。プランクトンのようにとても小さなものかもしれません。または、再びニンゲンかもしれません。
人間ができている。という素晴らしい人の形容の言葉がありますが、もしかしたらそういう人は人間歴37回目とか何度も何度もニンゲンに転生してきたのかもしれません。
どんな生を受けるかもわからなければ、来世がどんな世界かもわかりません。仏教的世界観に六道輪廻があります。「地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道」となっていて、ニンゲンに転生したとしても地獄道かもしれません。プランクトンでも天道かもしれません。
今世の生き方によって来世が決まる、と言って思い浮かぶのは閻魔さまです。
今生の行いを閻魔さまの裁定によって振り分けられ、そして六道のいずれかの道へと進むことになります。その六道の管理をしているのは地蔵菩薩さまです。墓地に六地蔵さんが並んでいますね。
実は先ほどの閻魔さまも地蔵菩薩さまの化身です。振り分けられた道を最後まで見守ってくれているんですね。
輪廻転生によって来世がどうなるのかわかりません。そんななか私たちは今生をニンゲンとして生まれました。そしてニンゲンにとって生きやすい世界観にも恵まれています。
このニンゲンの生という環境を大切に、来世にむけて日々の行いを見直すきっかけとなれば幸いです。
南無大師遍照金剛 8班 米本暁永